[痛みを和らげたい!ひざ関節]人工関節とは?

人工関節とは、変形した関節の表面を、金属などで出来た人工の部品に置き換える手術です。
ひざ全体が大きく変形し、痛みが強く立ち座りや歩行など日常生活に支障をきたす場合に行われます。
痛みを取り除く効果は高く、日常生活に支障をきたすことはなくなりますが、正座などの深い曲げ伸ばしや運動などの無理は制限されます。

人工関節(全置換)

人工関節(片側置換)

当院人工関節センターで行なっている手術の特徴

手術術式の一つ目の特徴としては、『gap-balance法』です。具体的には、『靭帯のバランスが取れるように人工関節を置く方法』で、ひざを伸ばした時の骨と骨の隙間の距離が、ひざを90度に曲げた時の隙間と同じになるように、骨を切ったり、人工関節のサイズを選択したりする方法です。

ひざを伸ばしたときは、まっすぐになり、曲げたときも、内側がきつくなったりせず、内外側のバランスが取れ、しかも、骨と骨との隙間が等しいので、スムースに曲がるようになります。よって、リハビリで、曲がらないひざを無理して曲げるような、無駄な努力は不要です。

ギャップとバランスの重要性

手術術式の二つ目の特徴としては、インプラントを挿入した最後の状態と同じ状態で、隙間やバランスの記録を付けていることです。

結果をまとめると、伸ばした時より、90度に曲げたとき2mm、135度曲げたときには1mm隙間が広くなるひざが、スムースに曲がることが判ってきました。また、内側と外側のバランスも、1度以内でほとんどの患者様で、バランスがとれた状態になっていました。