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妊娠検査について
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妊娠検査イメージ写真  妊娠前検査、妊娠診断検査、早流産・胎盤機能・早産予防・破水診断などの妊娠管理(周産期管理)関連や、 絨毛性疾患の診断や治療判定などの検体検査を行っています。
 ここでは当院中央検査部で実施している妊娠関連検査について解説します。

女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)
 女性の生理周期は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のふたつの女性ホルモンの働きによって作られています。
 エストロゲンは、月経が始まった頃、卵巣で成熟しはじめた卵胞が分泌するホルモンです。乳房や子宮、子宮内膜の発達を促し、受精のための準備をするホルモンです。
 プロゲステロンは、卵子を排出した(排卵)後、卵巣に残った卵胞が変化した黄体という組織が分泌するホルモンです。 妊娠サポートホルモンとも呼ばれ、体温を上げたり、水分を蓄えたり、食欲を増進したり、妊娠に備えて準備をするホルモンです。
 妊娠が成立しなかった場合、黄体はやがて萎縮し、エストロゲンの分泌も減ります。不要になった子宮内膜を血液とともに排出し(月経)、 次の受精のための準備をはじめます。
月経周期・妊娠とホルモン(イメージ図)
妊娠とホルモン(hCG)
 妊娠が成立すると、発育する受精卵の一部から作られる胎盤の絨毛組織からヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG=「エイチ・シー・ジー」と読みます)が分泌されます。 hCGの分泌は急速に増加し、妊娠9〜12週頃にピークを迎え、妊娠末期まで分泌が続きます。
 hCGは黄体を刺激してさらに発達させ、プロゲステロンの分泌も多くなります。 またエストロゲンの分泌も亢進し、子宮筋の緊張を抑えて妊娠を維持します。また乳房の発達や妊娠に必要な代謝を維持します。
妊娠診断検査
イメージ写真  受精後、胎盤の絨毛組織から分泌されるhCGを捉えることで妊娠の診断を行います。hCGは母親の尿中に排泄されますので、尿を使って検査します。
 尿中のhCG量は、排卵後12日目(着床後3日)頃に25IU/L、排卵後14日頃に50IU/L以上になります(正常妊娠の場合)。 病院で使用している妊娠診断試薬の感度は25IU/Lに調整されています。
 ただ、hCGをはじめとする性ホルモンは、その分子構造が大変よく似ているため、その分泌量が多かったり、 尿が濃かったりすると、妊娠していなくても陽性になることがあります。妊娠反応が陽性だった場合は、さらに超音波検査で確認診断をするようになります。
 市販されている妊娠診断薬は感度を50IU/Lに調整されていますので陽性だった場合は、まず妊娠を考えてよいと思いますが、妊娠以外で陽性になることが稀にありますので必ず産科医の診断を受けてください。
ハイツインクロン(hCG定量)
 絨毛性疾患(胞状奇胎、絨毛がん等)の場合は、hCGは正常妊娠よりも高値に出ると言われます。逆に低値の場合は、流産、早産・胎児死亡などがあります。
 尿中のhCGを定量的に測定する検査法がハイツインクロンです。絨毛性疾患や妊娠管理のための検査法です。
子宮頸管粘液中顆粒球エラスターゼ(切迫流産や前期破水の早期診断マーカー)
 エラスターゼは、白血球のひとつ顆粒球(好中球)が放出する酵素で、細菌が侵入する(細菌性膣炎)ことで顆粒球が刺激を受け、 生体の防衛反応のひとつとしてエラスターゼが増加します。この細菌感染によって絨毛羊膜炎を発症して切迫流産や前期破水の原因にもなります。
 子宮頸管粘液中の顆粒球エラスターゼは、とくに切迫早産発生の2週間前に高値となることが分かっていますので、 これを早期に発見し処置を行うことが必要かどうかが判断できます。

※写真素材は Microsoft Office クリップアートとメディアのものを使用しています。

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