【講演】 検診と生活習慣病の予防 |
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呉市保健所東保健センター 新谷いつ江* 保健所と言いますと何を思い浮かべますか。赤ちゃんの健診、子供の予防接種、犬の予防接種、飲食店の営業届け、 すこやか健診、機能訓練、家庭訪問等ではないでしょうか。今日は「検診と生活習慣病の予防」についてお話をします。 生活習慣病とは、どんな病気でしょうか。生活習慣病は生活環境の改善や食生活、 運動習慣など若い頃からの生活習慣の積み重ねが原因でおこる糖尿病、高血圧症、心臓病、脳卒中、 がんなどの病気のことを言います。 生活習慣病に伴い痴呆や寝たきりなどの人々の増加が予想されるため、 国の方針として21世紀の日本のすべての国民が健やかで心豊かに生活できる活力のある社会にするために 「21世紀における国民健康づくり運動」簡単に言いかえると「健康日本21」と言う指針が出されています。 この「健康日本21」では、9つの分野にわたって生活習慣を改善し危険因子の減少を図り病気の発病をおさえるように 70項目にわたって目標が設定されています。この9つの分野について少し説明します。
健診の紹介を行います。「受けて安心!すこやか健診」と言うリーフレット(日程、健診の種類、料金等) を5月に全戸配布しています。対象者は40歳以上で自営業、家庭の主婦など検診の機会のない方です。 内容は、身長・体重計測、検尿(糖、蛋白、潜血)、血圧測定、血液検査(腎機能、肝機能、中性脂肪、コレステロール、 貧血、血糖検査)、診察、肺がん検診・結核健診を行っています。すこやか健診に胃がん検診を併せた「すこやか総合健診」、 各地区に出向いて行う「巡回健診」、子宮がん検診と乳がん検診とすこやか健診を併せた「女性総合健診」があります。 その他に「胃がん検診」「子宮がん・乳がん検診」「大腸がん検診」を行っています。健診結果は個別に通知を行っています。 生活習慣病は最初のうちは症状がないので自分では気がつかないことが多く、平成11年度、呉市の受診者は、7824人でした。 そのうち健診結果で異常なしの人は、18パーセントで残りの82パーセントの人は結果が正常ではないのです。 健診結果で要指導、要注意などの指示がある方には、自分の生活の中で何が原因なのか考えていくための予防教室を案内しています。 個別の事後指導や集団のヘルスアップ教室、高血圧予防教室、糖尿病予防教室を行っています。 この予防教室には、医師、栄養士、運動指導士、保健婦の話や実技があります。又「専門医から最新医療を聞く」 と言うテーマの時にはオープン講座にしていますので関心のある方は、是非参加していただきたいと思います。 専門医に聞くと言うテーマの時には中国労災病院の先生方にご協力いただき大変感謝しております。 今後ともよろしくお願いいたします。 生活習慣病の予防の為、保健所で行っています健診と予防教室や事後指導をご活用いただき、 これからの生活を健康で健やかに過ごせるように頑張っていただきたいと思います。ご静聴ありがとうございます。 (*講演当時の役職です)
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