司会: |
実際の救急現場で活躍されている呉市消防局通信指令課の竹中昭雄消防指令補にお越しいただきました。竹中さん、今日は制服姿がビシッと決まってかっこいいですね。
ところで、実際に救急車を呼ぶ場合の注意点を教えてください。 |
竹中: |
実際に救急車を呼ぶ際のポイントをお話します。まず、住所(わかる場合は番地・号まで)を正確に伝えてください。
もし番地や号までわからない場合は近くの大きな目標になる建物(市民会館やコンビニエンスストアなど)を伝えてください。次に、何が起きているか現場の状況を正確に伝えてください。
どんなふうに倒れているのか、けが人が何人かいるかなどをあわてずに伝えてください。
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司会: |
救急車は要請されれば出動しなければならないわけですが、これは困ったというケースも正直言ってあるように思います。
そのあたりはいかがでしょうか。 |
竹中: |
竹中昭雄 呉市消防局通信指令課指令補* | |
これは救急隊からのお願いでもあります。呉市の1年間の救急車出動件数は1万件を超えています。つまり平均1日平均約30回の出動ということになります。
しかし、1万件のうち4,000件は急病とはいえないケースでした。もしもこのようなケースで出動している時に、本当の急病者があったら対応できないことがあり得ます。
緊急時に救急車を呼ぶことは大事ですが、どうかタクシー代わりに使うようなことはせず、正しく利用していただくよう改めてお願いします。
1万件のうちの6,000件が急病で呼ばれたわけですが、その中の1,000件ほどが今日のテーマである「脳卒中」に該当するのではないかと思われます。
決して少ない数ではないということを肝に銘じて、もしも、先ほどの学生さん達の演劇で学んだような脳卒中の兆候がみられた場合には、遠慮なく救急車を呼んでいただければと思います。
(*当時の役職です)
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