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第14回講演会>第2章「知って得する食生活の話」> |
豊田章宏: |
第2章として「知って得する食生活の話」済生会広島病院栄養管理室室長の中東さんです。拍手でお迎えください。 実は去年のこの会にも出ていただきました。去年は6人の方にパネリストで出ていただいて、やしきたかじんのテレビ番組「そこまで言って委員会」を真似たかたちでやったなかのマドンナ役をしていただきました。 そして、今日もおきれいに出てきていただいていますけれども、去年も中東さんは一番お話が分かりやすかったということで、今回もう一度、栄養の話はきちんと聞いておこうということです。 これは明日から生かせますので、皆さんが帰って、お父さん、お母さんが食事を作る上でのメニューのこと、それから外食される方はどういうことに気を付けたらいいのかとか、 ちょっとしたコツを今日は聞かせていただこうと思います。よろしくお願いいたします。 | |
中東: |
その基準になるのが、ご自分の身長と身体活動量、どれぐらい体を動かしているかということで計算します。 肉は飽和脂肪酸を多く含みます。この飽和脂肪酸が多いと、動脈硬化を招くというふうに言われています。カロリーも高くなるので、できるだけお魚を食べるようにしましょう。 | |
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豊田章宏: |
同じお肉でも部位によってこんなに違うんですね。でも、どこもおいしいですよね。 | |
中東: |
皆さん、結構バラ肉を食べていらっしゃいますね。お話を聞くと、野菜炒めをするのも、このお肉を買われる方が多いのです。
この白い脂がコレステロールです。 魚の脂は常温で固まっていませんが、肉の脂というのは常温で固まっています。私たちの体は常温ですよね。どうですか。食べたところを想像してみてください。 | |
豊田章宏: |
これが血管にくっついていると思うと気持ち悪いですね。 | |
中東: |
そうですね。できるだけこういう脂の多い肉は控えたほうがいいですよ。 | |
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高血圧予防には、塩分です。脳卒中予防、これも塩分です。高血圧の方では6gと言われています。
一般では男性で1日10g、女性で1日8g未満ということなので、かけじょうゆや漬物、塩分の多く含まれたものや汁などを控えていただければ、
かなり下がってくるのではないかと思います。 | ||
「野菜をしっかりとる」。高血圧や肥満、コレステロールを予防するには、この食物繊維です。野菜をしっかりとっていただきたいと思います。
海藻類、キノコ類、それからコンニャク類にも食物繊維が入っていますので、これらもとってください。 1日に350g。できれば朝昼晩の3食にこれを分けていただきたいので、朝も100gの野菜をとっていただきたいです。 | ||
野菜に含まれる食物繊維。切干大根は、ダイコンを干していますので線維がたくさん残っています。ゴボウやレンコン、タケノコとか、そういったものもいいと思います。 ブロッコリーやキャベツなどもビタミンCが入っていますので、こういうものをしっかりとっていただいたらいいと思います。 黒い食べ物。黒ごま、これにはセサミンが入っているのでいいのですが、糖尿病の交換表で言えば油の仲間に入ります。たくさんとると、 エネルギー過剰になる可能性もありますので、とり方には気を付けてください。 もし動脈硬化が起きていても、そこから脳卒中を発症させない。発症させるのが活性酸素です。 それを防いでくれるのが抗酸化作用のあるものと言われています。それらがベータカロチンやビタミンCであったりするので、野菜をしっかりとっていただけたらと思います。 今日聞いたお話を自分の得にするには、皆さんが今日からやっていただくことで、しっかり得になりますので、ぜひ実行していただきたいと思います。 | ||
豊田章宏: |
ありがとうございます。お話を伺っていると、やはりお薬の前に食べ物ですね。高いお金を払わずとも、毎日のメニューなかに入っている栄養素がいっぱいありますね。 | |
中東: |
そうですね。生活習慣病というのは毎日の積み重ねです。食事をとらない人はいないと思います。
食事を毎日積み重ねていくことによって、病気にもなるし、予防にもなるということなので、ぜひ心掛けていいものを食べていただけたらと思います。 | |
豊田章宏: |
われわれはそこまで厳しい減量する必要はありませんが、今日のお話を聞いていますと、やはり体にいいバランスのとれた食事が必要ですね。あとは季節の旬のもの、 値段ではなく本当に質のいいものを食べていただいて、ぜひ皆さんに健康になっていただきたいと思います。中東先生ありがとうございました。 |
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