豊田: |
松田先生、ありがとうございました。
非常に分かりやすくお話をしてくださったと思います。毒にも薬にもなる、ほんとにそういうことだと思いますし…。私、最初に彼のネタを取ったわけじゃないんでお詫び申し上げておきます。
ネタがかぶったところがありました。申し訳ありませんでした。さて薬ですが、お水で飲みましょうという話がありましたけど、実際の食事では、お茶も飲んでいますよね。
そのあとすぐお水で飲んでいればいいのでしょうか? それってお腹の中で混ざったりしないんですか? 薬を飲む時だけ水ならいいんですか?
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松田: |
えっと、混ざりますが…、お茶は、昔は鉄剤とかと一緒に飲むと、効きが悪くなるって言われてたんですけど、最近は、実はそういうことはなくてですね、
ほとんどお茶と薬の相互作用っていうのはないというふうに言われてますので、食事中に飲んでるお茶とかですね、お薬を飲んでもらう分には、
とくに問題ないと基本的には思いますが、もし、そういう方がいらっしゃったら、お薬をもらう時に、お茶で飲んでもいいですか、とか、というのをちょっと聞いてみてください。
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豊田: |
飲むときは水のほうがいいでしょうけど、そこはあんまり神経質にならなくてもいいということでしょうか。
気になさる方は、牛乳を朝ごはんのときに飲んで、そのあと効かなくなったらどうしようか、とか悩む方いらっしゃいますが、
そこまでは考えなくていいんでしょうか。
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松田: |
さっき紹介しましたように、グレープフルーツとかは3日、4日作用が続くことがあるんですが、牛乳は吸収するときだけに影響されますので、
薬と2時間ぐらい間を離してもらったら影響はほとんどないですので…。
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豊田: |
いろいろと今日のお話の中で、なるほどなっていうところがいっぱいありましたよね。ちょっと意地悪な質問なのですけど、
グレープフルーツ飲んだら薬が効きすぎるのであれば、グレープフルーツをちゃんと食べるから、薬の量を半分にしてくださいということはできないんですかね?
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松田: |
ん〜、そうですね。グレープフルーツもいろんな種類がありますし、買ったものによって量も大きさも違ってくるし…
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豊田: |
薬の量の調整が難しくなりますね。
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松田: |
そうですね。体調によってもお薬がどれくらい分解されるかも変わってきますので、(グレープフルーツは)食べないでください。
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豊田: |
患者さんの中には結構お薬の量が多い方いらっしゃいます。10種類ぐらい当たり前という方が実際にいらっしゃいますよね。
薬が10種類ある方は、これは1錠ずつコップ1杯の水で飲んでいたら、それだけで2リットル近くになりますから、
ご飯食べるよりお薬のほうが多いんですよって方もいらっしゃいます。手帳の話もありましたけど、やはり一つの薬局できちんと管理してもらえば、
無駄に要らない薬も減らすことが出来るかもしれませんね。毒にも薬にもなるって話もありますけど、
統合的に管理してもらうって大事だと思いますので、ぜひマイ病院であり、マイ薬局ってものを自分でちゃんと持ってですね、
管理してもらったほうがいいですね。
松田先生、本当にありがとうございました。大きな拍手をお願いします。(拍手)
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