豊田: |
はい、北村先生ありがとうございました。
脳卒中の一般的なことから、とくに講演の最後のほうでは、どんなこと気を付けたらいいかということを教えてもらったと思います。みなさんは大切な症状を覚えられましたか?
「いー」と言ったときに顔が曲がっていないかとか、手が下がってこないかとか、言葉がうまく出てこないとかでしたね。
北村先生がおっしゃったように、こんな時にまあちょっと様子みようかとか、何かおかしいけど寝てまた明日治ってるかも知れないしなと言ってるうちに悪くなるので、
こんな時はとにかく急いで病院へ行ったほうがいいってことですよね?
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北村: |
そうですね、実際、かなり2、3日前からという方が多いですよね。
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豊田: |
来られてみると実は2、3日前からおかしかったという方が結構いらっしゃるということですね。まあ、急に倒れて救急車で運ばれる場合はすぐですけど、
逆に症状が軽い場合には、直接専門医を受診するのか、かかりつけの先生を通してという形になるのか、そこは多分みなさん迷うところですよね。
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北村: |
やっぱり、今日の話でいくとね、時間との争いなので、脳卒中かなというときは、かかりつけの先生には悪いですけど、すっ飛ばして来てもらっていいと僕は思います。
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豊田: |
講演で挙げられたような症状があって、これはおかしいという時は、もう遠慮なく。そういう時は神経内科を直接ポンと受診しても構わないということですね。
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北村: |
もちろんかかりつけの先生にはのちほど連絡したりしてますので、遠慮なく来てください。
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豊田: |
患者さんの立場からすれば、いつもよく診て下さるかかりつけの先生に対して遠慮もしますものね。しかし、脳卒中だって思われる時には、黙って専門医を受診しても、
後でちゃんと病院から連絡を取ってくれるということですね。それから、笑い話みたいな話ですが、お風呂入ってきれいにしてから病院行こうとか、
下着を替えてとか、お化粧直してからとかいう方がいらっしゃいますが、脳卒中は時間が勝負なのでそういうことは考えないようにしてくださいね。
あとは、アルツハイマーにも動脈硬化が絡んでいるというお話でしたね。
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北村: |
そうですね、最近、糖尿病は少し前から言われてますけど、日常専門に診療をやっておられる先生ではだいぶ常識になってきていますよね。
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豊田: |
そうしますと、みなさんも我々も食生活を含んだ普段の生活習慣がますます大事になってきますね。食事では塩分や糖のこと、
あとはストレスの影響も大きいようですね。皆さん、夫婦喧嘩はしないようにとか、夜はゆっくり寝るようにとか、この辺りにも気をつけるようにしたらいいですね。
はい、今日はどうもありがとうございました。北村先生にもう一度大きな拍手をお願いします。(拍手)
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