食べあわせ  
   
  〜養生訓と生活の知恵〜  
   
  蟹とかき氷  
 
消化の良くないカニを食べた後に、かき氷で胃腸を冷やすと、さらに消化能力が  
  弱くなるため。
 
   
  天ぷらと西瓜  
  天ぷらなどの油量が多いものは消化しにくく、その上スイカで胃腸を冷やすと、  
  ますます消化能力が下がる可能性があるということで、夏バテで胃腸が弱って  
  いるときには食べ過ぎないようにという警告
 
   
  たこと柿  
 
消化の良くないもの同士を組み合わせて食べるため。  
   
  うなぎと梅干  
  うなぎを食べた後に、酸っぱい梅干で口の中がすっきりすると、ついつい食べ過ぎ  
  てしまいがちだという、過食のいましめ
 
   
  もちに大根おろし ・ 麦飯にとろろ  
  大根やとろろには、でんぷんを分解する酵素が含まれ、これがもちや麦飯の消化  
  をよくする
 
   
  刺身とわさび  
 
わさびには殺菌効果があるので、生魚で食あたりを起こすことを防ぎ、消化力を  
  高める効果あり。
 
   
  お寿司と生姜  
  生姜の殺菌効果と健胃効果あり。  
 
 
  冷奴に葱と生姜  
  葱や生姜は胃腸を温める働きがあり。鰹節や醤油も胃腸を温めます。  
  冷奴はほてった体を適度に冷まし、良質な栄養源として、有効な活力に。  
   
  湯豆腐のだしに昆布  
 
昆布は、豆腐の冷やす作用を軽減させ、豆腐本来の有用性を引き出すため。  
   
  焼き魚に大根おろし  
  肉や魚の焦げの発がん物質は、大根おろしを添えて食べると分解され解毒を高める。  
 
 
   
   
  このように、栄養教育や衛生管理が行き届いてなかった昔ならではの食生活の知恵が、食  
  べあわせの形になったものと思われます。  
   
  栄養エイヨウのおハナシトップへ