【講演1】 救急車を呼ぶとき |
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遠北 克弘 さん 呉市東消防署 救急司令官* こんにちは、呉市東消防署の遠北と言います。脳卒中フォーラムにお招きくださり、ありがとうございます。 今日は脳卒中のお話なのですが、脳卒中を発病されたとき、多くの人が119番通報して救急車を呼ぶと思います。 そのため、消防の立場から、呉市における救急の現状と救急車の呼び方のお話をさせていただきます。
ちなみに、平成元年の救急件数は4,500件で、30年間で2.5倍に増えています。今後も救急出動は、微増か横這いの状態がしばらくの間続くと思われます。 なお、全国の救急出動は、おおよそ605万件で5秒に1回出動して、国民の23人に1人の548万人が運ばれています。
全国平均で8.6分、 県内平均は8.2分、 呉市の平均は7.5分となっており、呉市はかなり到着時間が早い方です。 しかし、5年前の平均到着時間が6.8分ですから、0.7分、約42秒も遅くなって、年々遅くなっています。 近くの救急隊が出動中は、別の救急隊が出動する体制となっていますが、遠くの消防署から出動するため、更に到着が遅くなります。
先ほども述べたとおり、平成29年は11,209件の救急件数がありました。その内、61.7パーセントが急病で、8.3パーセントの575件が、 脳卒中などの脳の病気と診断されました。
繰り返しますが、急な症状で迷ったときは、救急車を呼んでください。 高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈(心房細動)、 動脈硬化と診断されている人や肥満、喫煙習慣、過度な飲酒や運動不足の人も脳卒中を起こしやすいと言われています。 かかりつけ医に相談しながら、体調管理をしてください。
次に救急車の呼び方です。 いまから聞いていただく音声は、呉消防が昨年度から始めた、小学校5年生を対象にした救急講習で使用している救急車の呼び方の音声です。
119番通報されたことがある方、おられますか?(パラパラと手が挙がる)はい、何人かおられますけど、こんなにスラスラと話ができましたか?
内容は
救急隊員は、自分たちの聴いた情報と観察した結果で、搬送する病院を決めて、受入れの電話をして搬送します。
救急隊や消防隊は、あなたの側に駆け付けます。 救急車を適正に使ってクレと、呉氏も申しております。 以上をもちまして、私の話は終わりたいと思います。 ご静聴、ありがとうございました。(拍手)
(*講演当時のものです)
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