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【コラム】座り過ぎの恐怖~中央リハビリテーション部~
2018.07.01
欧米諸国やオーストラリアで【座り過ぎ】が問題視されるようになったのは2000年以降のこと。
大規模な疫学調査や研究が進むにつれ、【座り過ぎ】は肥満や糖尿病に限らず、高血圧、心臓病、脳梗塞、大腸がん・乳がんなどの病気も誘発し、死亡リスクを上げることが明らかになりました。一日の座る時間が4時間未満の人に比べて11時間以上の人は、総死亡が40%も増加していたのです。しかも、長く座ることによる悪影響は、WHOが推奨する1日30分以上の運動を週に5回以上行ったとしても相殺できないことがわかりました。
【座り過ぎ】は喫煙と同じくらい健康に悪いのです。
座っていると、第二の心臓とも言われる脚の筋肉がほとんど活動しません。そして全身に酸素や栄養を送る血流が滞り、糖や脂質の代謝を司る酵素の活性が低下します。その結果、肥満や糖尿病になりやすくなると考えられます。
日本人の平日における座位時間は、8~9時間と先進20か国中で最も長くなっています。デスクワーカーが【座り過ぎ】のリスクを避けるには、一日に数回のブレイクタイムを取り、歩き回り、程よく血液の循環や呼吸を促すことが大切です。
「日本人よ立ち上がれ!」