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パーキンソン病専門外来、オンライン診療のお知らせ【脳神経内科】
2022.06.21
(中国労災病院 地域連携ニュース№176号(2022.5月号)より抜粋)
皆様方にはいつもお世話になっております。
脳神経内科は4月から従来の4人体制から、部長の北村、医長の藤井、松島、医員の峰、井料の5人体制になりました。なお一層診療内容を充実し、地域に貢献できるよう努力する所存です。
従来当科では専門外来として認知症を対象とした「物忘れ外来」を設置しておりましたが、このたび新たにふたつの外来を開設いたしました。
いずれも当面は北村が担当いたします。今後ともよろしくお願いいたします。
パーキンソン病専門外来
高齢化が加速する昨今、認知症や脳血管障害、てんかんなどの神経疾患が増加していますが、パーキンソン病の患者さんも急激にふえており、当科でも常時200人近いパーキンソン病患者さんが通院されており、県内有数です。治療法も日進月歩で専門性が高まっています。
また、パーキンソニズム(無動、動作緩慢、筋強剛、振戦など)といわれる運動症状だけではなく、認知機能障害、精神症状、嗅覚低下、疼痛など多様な非運動症状も伴うこともあり、多面的な診療が必要です。このため、当科では毎週火曜日の13時30分~16時の間、パーキンソン病専門の外来を開設いたしました。北村が担当します。
一般外来より長い一人あたりの15分の診療時間を確保しました。再診だけではなく、新患患者さんの受診も可能ですので、パーキンソン病が疑われる患者さん、治療法の検討が必要なパーキンソン病患者さんなど、是非ご紹介いただければと存じます。
オンライン診療
当院に通院される患者さんの中には島しょ部や山間部などにおられたり、遠方におられたりで、来院が大変な患者さんがおられます。また、受診のために学校や仕事を休まないといけないこともあるかと思います。そこで、当科では本年5月から、「kakari for clinic」※というアプリを使用してオンライン診療を行うことといたしました。毎週木曜日の12時~13時に専用枠を設けました。当面は北村が担当します。
まず、状態の安定している慢性頭痛やてんかんなどの機能性神経疾患の患者さんを対象に開始いたします。なかでも片頭痛はこの1年ほどでCGRP製剤など新規の薬剤が使用できるようになり、治療が多様化専門化しています。当科でも頭痛診療の充実化が今後重要だと考えますが、そのなかで就労など社会生活を継続しながら専門科への通院が可能になるオンライン診療はその助けになるのではないかと考えております。ゆくゆくはパーキンソン病などの運動障害疾患の患者さんにも対象を拡大し、来院負担の軽減もはかれればと思っております。
※ kakari for Clinicは、ジェネリック医薬品メーカーの日医工株式会社と医師専用サイト「MedPeer」のメドピア株式会社による共同運営サービスです。