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閉会のごあいさつ
トップページ第11回講演会>閉会のごあいさつ

中山博文 先生 中山 博文  日本脳卒中協会専務理事・事務局長

 皆様方に日本脳卒中協会からお礼を申し上げたく、大阪から参りました。
 今日のお話にありましたように、脳卒中の知識に関する調査を昨年から山口理事長の下に準備を行い、呉市・静岡市・秋田市でこの調査をしようということになりました。 皆様の中には、アンケート用紙を受け取られた方もおられるのではないかと思います。このアンケート調査を配布したときに、たくさんの問い合わせが中国労災病院の豊田先生のところに寄せられたと伺っております。
 日本脳卒中協会は10年前に設立された団体で、全国的にはまだまだ名前が売れておりませんが、脳卒中の予防と脳卒中の患者さん・ご家族の支援ということを目標に掲げて、この10年間活動を続けてまいりました。 呉市民の中で3800人の方に調査票を送らせていただいたところ、約半数の方々がお答えを下さいました。皆様方のご協力に心から感謝を申し上げます。
 この調査に基づきまして、皆様方にどういった形で脳卒中の予防のための知識をお伝えすればいいのかということを分析し、今後の全国的な啓発活動に役立てたいと考えております。 呉市におきましても、豊田先生、脳卒中フォーラムの先生方みなさんを始め、我々も協力してポスターやちらしを作ったり、講演会をしたりという形で、できるだけ脳卒中に関する知識をお伝えできればと思っております。
 ただ残念ながら、知識というのは持っているだけでは役に立ちません。高血圧や糖尿病などにしろ、皆様方が実際にご自身の体の具合を診ていただいて、必要に応じて治療を受けて下さい。 もちろん生活習慣を変えなくてはいけません。タバコをやめる。お酒を控えめにする。食べ過ぎないようにする。塩分や脂分をひかえる。どれもつらいことばかりです。また運動もしなくてはいけません。
 日ごろからかかりつけの先生に相談して、一体自分の血圧や体重はどれくらいまで下げればいいのか、そういったことを含めて指導を受けてください。 是非、そういった形で自分の健康をチェックして、脳卒中にならないような生活をしていただければと思います。
 また、もしなったときは、躊躇しないで救急車を呼んでいただくことも大事です。たいていの方は、サイレンがうるさくて近所迷惑だと気にされます。 一時の心遣いが一生の後悔になってしまいますので、勇気をもって必要なときは救急車を呼ぶ、という形で行動に移していただきたいと思います。
 こういう会はボランティアの方々のお陰で成り立っております。我々日本脳卒中協会もボランティアでやっております。 これからも力を合わせて脳卒中の予防と治療につとめていきましょう。本当に今日はありがとうございました。
講演当時の役職です)

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