診療科・診療支援部門

中央臨床工学部

中央臨床工学部 部長 中川 五男

高度医療を支えるため新設された部門

当院の臨床工学技士は平成19年4月より救急部スタッフとして1名から活動を開始し、3名まで人数を増やしながら心臓外科手術の人工心肺装置操作や手術室の麻酔器、集中治療室の人工呼吸器や体外補助循環装置などの生命維持装置の操作や点検、輸液ポンプやシリンジポンプなどの医療機器の点検、心臓カテーテル検査や肝臓ラジオ波治療の補助などの業務を行ってきました。平成27年4月に臨床工学技士が3名から7名に増え、高度医療を支える医療機器を専門に扱う中央支援部門として新しく設置されたのが中央臨床工学部です。
高度医療を推進する地域の中核病院として、さらに安全な医療を患者さまに提供してまいります。

業務内容

医療機器管理業務

当施設では医療機器管理システムを導入したコンピュータによる中央管理方式を採用しており、輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器などの医療機器の貸し出し業務や除細動器、AEDをはじめとする医療機器の点検、修理などの履歴の管理を行っています。また、病棟に配置されている患者監視装置などにトラブルが発生した際にも、点検や修理を迅速に行い、診療に支障が生じないようにしています。

医療機器貸出棚
医療機器貸出棚
医療機器貸出棚
医療機器管理システム

手術室業務

毎朝、麻酔器の始業点検を行っています。また、手術室で使用する麻酔器、患者監視装置、血液ガス分析装置などの医療機器にトラブルが発生した際には迅速な対応を行えるようにしています。心臓血管外科や整形外科など大量出血が予想される手術での自己血回収装置の操作を行っています。平成27年4月から泌尿器科の結石破砕レーザー装置の操作も行っています。

麻酔器
麻酔器
自己血回収装置
自己血回収装置

人工心肺業務

人工弁置換術や冠動脈バイパス術、大動脈人工血管置換術など、心臓を止めて手術を行うときに心臓や肺の働きをする体外循環(人工心肺)装置や生命維持に欠かせない多くの機器の準備・操作を行っています。

人工心肺装置
人工心肺装置
人工心肺操作
人工心肺操作

血液浄化業務

ICUでは、持続的血液濾過透析(CHDF)、持続的血液透析(CHD)、持続的血液濾過(CHF)、血漿交換(PE)、ECUMなどの施行、管理を行っています。また、潰瘍性大腸炎などに施行する顆粒球吸着療法(G-CAP)、病棟での腹水濃縮濾過(CART)も行っています。

透析装置
透析装置
特殊血液浄化装置
特殊血液浄化装置

人工呼吸器業務

当院では人工呼吸器の保守点検、セットアップを臨床工学技士が行っています。院内のRCTチーム(人工呼吸器を装着している患者を対象に、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士と共に週1回のラウンドを行う)にも参画し、装着中の人工呼吸器の設定、正常に作動しているかどうかの確認を行っています。また、NPPV(非侵襲的陽圧換気)専用の人工呼吸器も保有しており、装着中の患者のフォローも行っています。

人工呼吸器
人工呼吸器
人工呼吸器
人工呼吸器

補助循環

心不全に対して一時的に心臓のポンプ機能を補助、代行し心臓のポンプ失調の回復を待つ方法を補助循環といいます。心源性ショックを含む重症心不全が薬物治療抵抗性となった場合に使用する大動脈バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助法(PCPS)と呼ばれる補助循環装置のセットアップ、操作、管理を行っています。

大動脈バルーンパンピング(IABP)
大動脈バルーンパンピング(IABP)
経皮的心肺補助法(PCPS)
経皮的心肺補助法(PCPS)

ペースメーカー業務

ペースメーカーの植込みやペースメーカーを植え込まれた患者さんの手術では、術前と術後に必ずペースメーカーチェックを行い、術中不適切な動作が生じた際に迅速な対応がとれるように臨床工学技士が立ち会っています。
ペースメーカークリニックでは定期で1年に1回、ペースメーカー患者の状態をチェックします。また、緊急のペースメーカー埋め込み手術にも対応しています。

ペースメーカークリニック
ペースメーカークリニック
ペースメーカープログラマー
ペースメーカープログラマー

経皮的ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:RFA)

ラジオ波焼灼療法(RFA)とは肝臓にできた悪性腫瘍の治療法のひとつで、皮膚を通して電極針を腫瘍の中心に挿入し、ラジオ波という電流で針の周囲に熱を発生させ、腫瘍を壊死させる方法です。臨床工学技士が機器の出力の調整や操作を行っています。

RFA操作
RFA操作
RFA装置
RFA装置

SRPP(Skin Re Perfusion Pressure;皮膚再還流圧)検査

SRPP検査とは、皮膚微小循環の血流をモニターしながら得られる皮膚レベルの再灌流圧のことで、レーザ血流計および血圧計とインターフェイスされたPC(SRPP monitorソフト)によって測定されます。糖尿病足病変や石灰化症例の重症度評価や閉塞性動脈硬化症の診断、難治性潰瘍の治療予測・予後判定、下肢の切断レベルの判定、下肢潰瘍の発症リスクの予測に用い、医師の指示の下、臨床工学技士が検査を行っています。

SRPP装置
SRPP装置
SRPP操作
SRPP操作

心臓カテーテル

心臓カテーテルは、細いカテーテルを手首や足の付け根の血管から挿入し心臓まで運んで血管の状態を調べたり、治療として狭くなった血管を広げたりします。臨床工学技士は、そのチームの一員として、ポリグラフやアイバス、ロータブレーダーの操作、IABPやPCPS等補助循環装置の操作を行っています。

ポリグラフ
ポリグラフ
アイバス
アイバス

医療機器安全教育

業務の一環として医療機器の取り扱い方法などの説明会を行っています。特に新規採用の看護師には、オリエンテーションで輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器など、実践を交えての指導を行っています。また、看護師からの依頼がある際にはその都度勉強会を開いています。

シリンジポンプ説明会
シリンジポンプ説明会
IABO勉強会
IABO勉強会

管理医療機器一覧

輸液ポンプ 約130台
シリンジポンプ 約130台
低圧持続吸引器 20台
除細動器 16台
AED 8台
人工呼吸器 20台
血液浄化装置 3台
PCPS 1台
IABP 2台
閉鎖式保育器 16台
人工心肺装置 1台
自己血回収装置 2台
麻酔器 9台

サイトマップ

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