医師臨床研修
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麻酔科
研修プログラム
研修期間
自由選択科目として4週~32週
研修場所
手術室、麻酔科外来、救急部
一般目標
麻酔科医として必要な臨床的技術と知識を習得し、その内容を科学的に発展させる能力を養成することを目標とする。
- 麻酔担当医として術前評価、術前管理を行うに必要な基本的診断能力を習得する。
- 麻酔の導入、維持を行うに必要な基本的手技の意義を理解し、習得する。
- 麻酔記録などの医療記録に必要事項を正確に記載することを習得する。
- 術後の状態を把握し、術前評価、麻酔管理の適切性を評価する能力を習得する。
具体的目標
A.基本姿勢・態度
- 上級医や同僚医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。
- 医療をおこなう際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。
B.術前評価
- 術前の麻酔管理上の問題点を的確に評価する事ができる。
- 予定される手術術式を理解死、それに伴う麻酔管理上の問題を説明できる。
- 最適な麻酔方法の選択を行い、術中管理計画をたてることができる。
- 麻酔管理に伴う副作用、合併症を述べることができる。
C.麻酔維持・基本的手技
- WHO Surgical Safety Checklistに沿った患者確認と安全確認ができる。
- 末梢静脈の確保ができる。
- 麻酔器の構造・取り扱いを理解できる。
- 気道確保・バッグマスク換気ができる
- 喉頭展開・気管挿管ができる。
- 気管挿管された患者の人工呼吸管理ができる。
- 各種モニタの意義を理解し、評価できる。
- 術中の心機能、肺機能、腎機能などを評価し、適切な対応ができる。
- 麻酔管理において使用する薬剤の薬理作用を理解できる。
- 病態に応じた輸液管理、輸血管理ができる。
- 脊髄くも膜下麻酔などの脊髄幹麻酔を理解し、穿刺・管理ができる。
- 気管吸引、口腔吸引、抜管操作が適切におこなえる。
D.医療記録
- 麻酔記録を正確に記載することができる。
- 術前、術後の患者状態を適切に記録することができる。
- 麻酔に関するインフォームドコンセントを行い、記録することができる。
E.術後評価
- 術後の重要臓器障害の有無を評価することができる。
- 術後痛を正確に評価し、対処することができる。
- 麻酔管理に伴う副作用、合併症の有無を評価できる。
方略
- 指導医とともに麻酔管理にあたり、目標の達成につとめる。
- 研修期間は原則4週間である。
- 侵襲的手技(橈骨動脈カニュレーション、中心静脈穿刺、硬膜外穿刺、ダブルルーメンチューブの気管挿管など)は見学にとどめる。
- 高度な知識と技術を要する麻酔管理(呼吸器外科の麻酔、帝王切開の麻酔、開心術の麻酔など)は見学にとどめる。
- 下記の教育行事に参加する。
モーニングカンファレンス(7:45から手術室カンファレンスルーム)
指導医指導の下で麻酔科関連の英語論文を1編選び、抄読会をおこなう。
可能なかぎり最低1回は麻酔科関連の学会に指導医とともに参加する。
評価
- 研修医は研修期間を通じ評価・指導を受ける。
- 研修医は研修終了時に指導医および指導者によりEPOC2により評価をうける。
- 研修医により当科研修に対する評価はEPOC2によりおこなう。
- 評価はEPOC2により中国労災病院初期研修管理委員会に提出される。