医師臨床研修医師臨床研修

皮膚科

研修プログラム

研修期間

自由選択科目として4週~32週

研修場所

皮膚科外来、皮膚科病棟、手術室、救急部

一般目標

皮膚科診療に必要な疾患の基礎知識を理解した上で、診断、治療する能力を習得する。また、患者及び家族とのより良い信頼関係を確立し、医療スタッフとも協調して仕事ができる。

具体的目標

A.経験すべき診察法・検査・手技

  1. 基本的な身体診察法皮膚の構造と機能を理解したうえで、発疹学を理解し記載する。
  2. 基本的な臨床検査
    基本的な検査法を説明でき、必要と思われる検査法を列挙し、これを実地・判定する。
  3. 基本的手技の適応を決定し、実施する。
    1)
    圧迫止血法
    2)
    包帯法
    3)
    局所麻酔法
    4)
    創部消毒とガーゼ交換
    5)
    簡単な切開・排膿
    6)
    皮膚縫合法
    7)
    軽度の外傷・熱傷の処置
  4. 基本的治療法の適応を決定し、適切に実施する。
    1)
    療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境整備を含む)ができる。
    2)
    薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療(抗菌薬、副腎皮質ステロイド、解熱剤を含む)ができる。
  5. 医療記録
    チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理する。
    1)
    診療録をSOAP形式で記載し管理できる。
    2)
    処方録、指示箋を作成し、管理できる。
    3)
    診断書、その他の証明書を作成し、管理できる。
    4)
    紹介状と、紹介状への返信を作成でき、それを管理できる。

B.経験すべき症状・病態・疾患

  1. 頻度の高い症状
    1)
    発疹
    2)
    熱傷
    3)
    外傷
  2. 経験が求められる疾患・病態
    1)
    湿疹・皮膚炎群(接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎)
    2)
    蕁麻疹
    3)
    薬疹
    4)
    皮膚感染症
    5)
    皮膚腫瘍
    6)
    熱傷
    7)
    褥瘡

方略

  1. 外来における研修
    1)
    研修指導は外来においては各曜日の担当医、病棟においては受け持ち患者の主治医である。
    2)
    初診患者の予診を取り、既往歴・現病歴・全身状態・発疹を記載し、鑑別診断を列挙する。
    3)
    指導医とともに検査、および処置を行う。
    4)
    指導医の診察を見学し、自らの診断の正否を確認し、治療法について学ぶ。
  2. 病棟における研修
    1)
    研修医は副主治医として入院患者を受け持つ。
    2)
    病棟回診に同伴し、SOAP形式でカルテに記載する。
    3)
    主治医とともに患者の検査治療計画の立案を行う。
    4)
    手術患者については、ともに手術、術後のガーゼ交換、抜糸などの処置を行う。
    5)
    月1回褥瘡回診に出席し指導を受ける。
    6)
    退院時には退院サマリーを作成する。

評価

  1. 行動目標の各項目につき、研修医自己評価および指導医評価を行う。
  2. レポートの提出が必要な項目に関しては、指導医にレポートを提出する。

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