健康に配慮した飲酒について理解を深めましょう
2024年10月24日
アルコールの摂りすぎによる弊害については、昔から問題となっています。改めて、飲酒による医学的、社会的リスクを紹介します。
アルコールの影響を受けやすい要因として、主に下記の3つの要因があります。
- 年齢
高齢者は、転倒、骨折、筋肉量の減少などのリスクが増加します。
20代の若年者は、脳の発達途上で、健康問題のリスクが増加します。 - 性別
女性は、一般的に男性より代謝できる量が少なく、リスクが増加します。 - 体質
分解する酵素の働きの強弱により、個人によりリスクが異なります。
急激な多量の飲酒は、急性アルコール中毒を引き起こします。長期間の大量の飲酒の継続は依存症、生活習慣病、肝臓病の原因となります。また、脳卒中、高血圧、各種がんの発症リスクが増加します。以前は少量の飲酒は心疾患のリスクを低下させるという報告がありましたが、現在では飲酒量は少なければ少ないほど健康上のリスクが低減し、飲酒しないことでリスクが最小になるという調査研究結果になっています。
また、飲酒後の事故・怪我・貴重品の紛失・他者とのトラブル・危険運転などが未だに後を絶たず、社会的問題となっています。
以上のようなことを踏まえ、飲酒される方は自身の飲酒状況を把握し、健康に配慮した飲酒を心がけてください。また、薬を服用されている方は、飲酒により薬の効果が増強または減弱する場合がありますので、必ずかかりつけの薬剤師に相談してください。
(参考:厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」)