消化器内科
診療科の紹介
癌の早期発見と治療、侵襲の少ない内視鏡治療、疼痛や通過障害などの症状緩和治療など、消化器内科の役割は多岐にわたります。質の高い診療を心がけており、地域の拠点病院としての役割を最大限に果たすことができるよう尽力したいと考えています。
診察内容・特徴
消化管
内視鏡診断については通常観察に加えて、必要に応じて拡大観察、NBI(narrow band im aging)、色素散布、細径プローブよる超音波内視鏡などを行い、正確な診断に努めています。表在型食道癌、早期胃癌、早期大腸癌に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、大腸ポリープに対しては粘膜切除術(EMR)、10mm以下の大腸腺腫病変に対しては外来でのコールドポリペクトミーを積極的に行っています。また消化管出血に対しては休日、夜間を問わず緊急内視鏡治療をすぐに行える体制を整えています。
2022年には内視鏡検査室を改築し、内視鏡検査台の増加、リカバリールームの設置を行いました。これにより鎮静剤・鎮痛剤を使用し、苦痛の少ない内視鏡検査を受けて頂けるようになっています。
胆膵疾患
膵癌や胆道癌などの悪性疾患から、急性膵炎や総胆管結石、急性胆道炎などの良性疾患まで多岐に診療しています。切除不能な膵癌・胆道癌については、ステントを用いた減黄術や疼痛緩和治療とともに、在宅での療養ができるように外来化学療法を中心に行っています。膵癌や胆道癌は早期発見が難しく、CTやMRIなどの画像検査に加え、積極的に超音波内視鏡(EUS)やERCPによる診断を行っています。急性胆道炎については外科と連携し緊急手術や胆道ドレナージなどの処置を行っています。
肝疾患
肝細胞癌の診断・治療は放射線科、外科と連携しながら実施しています。肝細胞癌治療の柱の一つである肝動脈化学塞栓術については、2021年4月からIVR-CTが新しい装置に更新され、より正確で患者さんの負担が少ない治療が可能となっています。
肝細胞癌は再発率が高く、定期的できめ細やかなfollow upを実施することにより、早期に再発を指摘し、ラジオ波焼灼/マイクロ波凝固等の低侵襲でより確実な治療を実施しています。この結果、当院で切除した肝細胞癌症例の5年生存率は約80%、10年生存率も50%超と、非常に良好な成績が得られています。
スタッフ紹介
内科部長
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本肝臓学会 専門医・指導医
超音波診断
医学博士
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
医学博士
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器病学会 専門医
医学博士
外来担当医表
診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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1診 | 白根 | 守屋 | 守屋 | 白根 | 守屋 |
2診 | 平田 | 毛利 | 泉 | 毛利 | |
3診 | 玉理 | 東山 | 東山 | 玉理 | 平田 |
4診 | 久賀 | 久賀 | 服部 | 久賀 |
診療実績
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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消化管 | |||
上部消化管内視鏡 | 3802 | 4107 | 4398 |
大腸内視鏡 | 1727 | 1958 | 1984 |
胃/食道ESD | 34 | 63 | 74 |
大腸コールドポリペクトミー | 459 | 570 | 656 |
大腸EMR | 156 | 180 | 220 |
大腸ESD | 8 | 4 | 12 |
大腸ステント留置 | 13 | 18 | 15 |
上部消化管止血術 | 29 | 46 | 61 |
下部消化管止血術 | 39 | 30 | 41 |
胃瘻造設術 | 30 | 36 | 43 |
胆膵 | |||
ERCP | 407 | 355 | 424 |
EUS | 111 | 116 | 152 |
EUS-FNA | 19 | 16 | 28 |
PTGBA | 6 | 14 | 20 |
PTGBD | 5 | 10 | 6 |
PTCD | 4 | 7 | 7 |
PTAD | 4 | 9 | 4 |
十二指腸ステント | 4 | 5 | 7 |
肝臓 | |||
EIS | 25 | 13 | 11 |
EVL | 10 | 16 | 14 |
RFA | 63 | 64 | 66 |
肝生検 | 22 | 43 | 28 |
TAE | 72 | 74 | 65 |
HAIC | 3 | 0 | 0 |
BRTO | 0 | 6 | 0 |