内視鏡検査・治療センター
センター紹介
苦痛少なく、質の高い内視鏡検査を目指して
2021年に従来の内視鏡室に拡張工事を施し、内視鏡センターとして生まれ変わりました。
検査室を4部屋から5部屋に増築し、医師の控室には各部屋の内視鏡画像を一覧できるモニターを備え付け、内視鏡専用の説明室を設けました。これにより、より多くの患者さんへの内視鏡検査、治療が可能となり、さらに安全にも目を配りながら診察もじっくり行うことができるようになりました。リカバリー室も完備したことで積極的に鎮静(眠り薬)を使っての内視鏡にも力を入れており、鎮静での内視鏡件数も年々増えております。
また最新の内視鏡機材を導入し、より見落としの少ない、質の高い診療ができるように日々心掛けています。
「これならまた受けてもいいな」と思っていただけるような内視鏡検査を目指しています。

診察内容・特徴
消化管早期癌の早期発見 | ・上部消化管内視鏡、大腸内視鏡 |
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消化管、胆膵領域の精査 | ・超音波内視鏡検査(特殊な胃カメラを使った超音波検査で消化管の中から腫瘍の有無、腫瘍の深さなどを調べる検査) ・内視鏡的逆行性胆管膵管造影(胆管、膵管の精査、胆石の治療など) |
消化管癌、ポリープの治療 | ・コールドポリペクトミー(大腸ポリープの日帰り切除) ・EMR(大きな大腸ポリープ・胃腫瘍の切除) ・uEMR(十二指腸腫瘍の切除 ・ESD(食道癌、胃癌、大腸癌の切除) |
静脈瘤(大出血を起こす、血管の異常)に対する治療 | ・EVL(静脈瘤を縛り血流を遮断する) ・EIS(静脈瘤に硬化剤を注入し静脈瘤を潰す) |
その他、胃瘻造設、緊急内視鏡での止血処置、消化管術前のマーキング(どの部位に癌があるかを手術前にマーク付けする)など、内視鏡検査治療全般を幅広く行っております。
検査を楽にうけていただくために
①鎮静薬の積極的な使用
検査直前に鎮静薬を静脈から投与することで、眠った状態で検査を受けていただくことができます。酸素の取り込みの低下、血圧の低下などがないか、看護師が常に監視、計測し、安全にも心掛けています。検査終了後はリカバリー室でお休みいただき、医師の説明を受けてから帰宅です。(鎮静剤を使用する場合、当日の自動車、バイクの運転はご遠慮いただいております)
②二酸化炭素送気の使用
内視鏡時に気体を利用して消化管を拡張させることは不可欠ですが、その際に体に吸収されやすい二酸化炭素を使用することで、検査後のおなかの張り、不快感などを軽減することができます。
③検査施行医の技術向上
内視鏡専門医を持つ消化器内科医が常に複数おり、実際の検査、治療を担当しています。
若い医師にも十分な指導を行っており、診療の質を担保できるように心掛けています。