病理診断科
診療科の紹介
臨床医と病理の密なる連携
病理診断は多くの場合、最終診断となり、患者さんの治療、予後の推定に重要な役割をもたらします。しかし、病理診断は非特異的な形態所見の組み合わせと病理医の知識と経験から行われるため、誤診をゼロにすることは困難です。
病理診断の精度向上には様々な方法がありますが、臨床医との連携が最も重要です。 臨床医より提供される臨床情報、画像情報、検査情報などと病理形態情報を併せた総合的診断を行い、診断精度の向上に努めています。
診察内容・特徴
病理組織検査
手術により摘出された腫瘍、針生検や内視鏡で採取された組織を標本にして、顕微鏡で観察し、診断を行います。
診断結果がわかるまで、早いものでは2日、遅いものでは1週間程度かかります。
術中迅速病理組織検査
手術中に採取された組織が良性か悪性か、また、腫瘍の広がりを確認して切除範囲を決定します。
リンパ節への転移の有無も調べます。
細胞診検査
擦過、排出、穿刺等から採取された検体(細胞)をスライドグラスに塗沫し、染色をして、顕微鏡で観察し、診断を行います。
術中迅速細胞診検査
手術中に提出された検体中(胸水、腹水、腹腔洗浄液)に癌細胞が播種しているかどうかを調べます。
病理解剖
不幸にして亡くなられた患者さんの原因究明、病気の程度、治療の効果を調べるために、各臓器をみて、必要時には臓器の一部を採取し、標本を作製して診断を行います。
スタッフ紹介
西田 俊博 (ニシダ トシヒロ)
病理診断科部長
専門分野
病理組織・細胞診検査の診断