ロボット手術センター
センター紹介
中国労災病院では、2022年10月より、患者さんの術後負担を軽減し、早期回復を可能とする純国産ロボット支援手術システム「hinotori™」の運用を開始しました。それに伴い、医療のさらなる質の向上を目指し、「ロボット手術センター」を設立しました。
当センターでは、外科系医師をはじめ、看護師、麻酔科医、臨床工学技士など、手術に関わる多職種の専門家が連携しています。術前・術中・術後にわたり一貫したチーム医療を提供し、患者さんに寄り添った高度医療を安全に行うことを心がけています。また、手術室の効率的な運用に取り組み、柔軟な手術枠の調整を通じて、より多くの患者さんに対応できる体制を整えています。
現在、腎泌尿器外科および消化器外科が対応診療科となっており、対象術式も順次拡大中です。2025年1月には、腎泌尿器外科におけるロボット支援手術が100例に到達し、多くの患者さんに選ばれる医療機関として実績を重ねています。今後も対応診療科および対象手術の拡大を目指し、さらなる技術精度と効率の向上に努めています。
また、当センターでは、災害や緊急事態に備えた安全管理にも重点を置いています。停電や地震、ロボットの故障といった緊急事態に迅速かつ的確に対応するため、毎年度初めに「ロボット退避訓練」を実施しています。この訓練では、手術室メンバーである医師、看護師、麻酔科医、臨床工学技士が一堂に会し、リスクマネジメントに対する意識を共有しています(写真)。これにより、患者さんが安心して手術を受けられる環境の整備に努めています。
ロボット手術センターでは、安全で質の高い医療を提供し、中国労災病院全体として地域の患者さんに信頼される医療機関であり続けることを目指しています。患者さんの健康と笑顔を守るため、チーム一同最善を尽くしてまいります。


スタッフ紹介
ロボット手術センター長(兼務)
hinotori™ cockpit surgeon認定
ロボット支援手術プロクター(JUA/JSER)
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 代議員・泌尿器腹腔鏡技術認定医
UTI共同研究会 理事
日本性感染症学会 認定医
泌尿器科領域 周術期感染予防ガイドライン2023作成委員・感染制御ガイドライン2017作成委員
四学会合同抗菌薬感受性サーベイランス実務委員(尿路感染症)
インフェクションコントロールドクター Doctor of Doctors Network優秀専門臨床医2023-2025
医学博士