行事食の由来その1  
   
  こどもの日  
  子どもの人格を重んじ、幸福を図るために1948(昭和23)年に祝日とされました。  
  男の子の節句になったのは江戸時代に武士が言い始めたことで、もともとは男女  
  の区別なく、厄払いの日として薬効の高い菖蒲やよもぎで邪気を払ったのが始まり。  
  柏餅は、古代から柏の葉が神に供える神具として用いられ、実際に食器としても使  
  われたことから、戦場における荒々しい野趣的な食事の様を模して強くたくましい男  
 
子に成長することを願うお菓子です。
 
   
   
   
  土用の丑の日  
  立夏・立秋・立冬・立春の前の18日間を、春・夏・秋・冬の土用といい、今では普通  
  に土用というのは夏の土用のことです。  
  土用の丑の日にうなぎを食べると夏負けしないと言われ、夏場の脂肪の少ない魚  
  の中で、うなぎはたんぱく質、脂肪、ビタミンAが豊富に含まれています。  
  ところで、うなぎを割くには腹から?背から?  
  一般に関東は背開き、関西は腹開きと言われ、焼き方も関東は蒸してから焼き、関
 
  西は蒸さないで焼くようです。  
   
   
   
  十五夜  
  旧暦8月15日は十五夜の望月であり、これを中秋の名月と言うのは、7月を初秋、  
 
8月を仲秋、9月を晩秋といい、その真中の8月15日が満月だからです。  
  月を祭る一種のお祭りでだんごとともに、枝豆、里芋、栗、柿などを盛り、ススキと秋  
  草を生け、畑作物の成果を祝い、月を賞美する行事です。  
  この夜が『芋名月』と呼ばれる由縁からきぬかつぎを、また、この頃が一番美味しい  
  とされる枝豆を供えます。
 
   
   
   
  おまつり  
  新穀を得て、祈願の成就したお礼のため、神にお祭りする行事です。  
 
いが餅は豊作を祝って食べるとされ、呉地方の名物です。  
  名前の由来は、色鮮やかな米粒が、いがのように見えることからとか、胃の痛む僧  
  が、このもちを食べたら腹具合が良くなり「胃が持つ」と言ったことが始まりとか、諸
 
  説があります。  
   
   
   
   
   
   
  冬至  
  冬至は、太陽の高さが一年中で最も低くなり、そのため日照時間が最も短い日です。  
  次の日から少しずつ日がのびてゆきますが、寒さはこれからが本番。寒さに備えて  
  体力をつけ、栄養のあるものをとるようにします。  
  冬至かぼちゃは、昔から、この日に食べると高血圧や風邪の予防になると言われて  
  います。
 
  また、ゆず湯につかって疲れをとり、体を温め風邪を予防する習慣  
  もよく知られています。  
   
  その2へ 栄養エイヨウのおハナシトップへ