内科
主な研修内容
指導医のもとに入院患者を担当させ、定期的に外来患者を扱わせ、救急患者の診療にあたらせる。少なくとも消化器、循環器、内分泌、代謝、感染症、呼吸器各1例ずつを含む10例以上の患者を担当させる。
呼吸器内科
呼吸器内科で診療している疾患は、悪性疾患(肺癌)、感染症、アレルギー(喘息)、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性呼吸不全、睡眠時無呼吸症候群など多様な疾患を扱っています。検査処置として気管支鏡、胸腔穿刺、CT下肺生検(放射線科で施行)、胸腔鏡下肺生検(外科で施行)などを行い、確定診断し治療を行っています。患者背景も考えながら、ニーズにあった診療を行うことを心がけています。
消化器内科
一人の患者さんを前にして医師が最初に行うのは、病気の診断です。診療は、病歴・症状の把握、診断の予測、鑑別診断、診断のための検査計画、治療方針と進んでいきます。さて、初期研修医の諸君は、学んだ知識を引き出しつつ、この過程をすみやかにかつ漏れのないように進めていかなくてはなりません。当科における1年次研修においては、確定診断に至る過程を指導医とともにディスカッションしながら身に付け、同時に腹部エコー、内視鏡検査などのスキルの習得も平行して行います。外来受診患者の主訴の60%は消化器症状であり、症例は多く、満腹感のある研修となると思います。
代謝内分泌科
代謝内分泌科で診療している疾患は、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、バセドウ病など多様な疾患を扱っています。他科疾患に合併している場合もあります。また糖尿病の教育入院、眼科、循環器内科などとも連携した合併症治療を行い、地域医療機関との外来連携などニーズにあった診療を行うことを心がけています。
循環器内科
循環器内科では心臓救急、緊急インターベンションから慢性循環器疾患まで深い臨床研修が可能です。また、他領域にわたる疾患を併発している場合も多く、それぞれの治療がお互いの疾患に相互関連することもあり、幅広い研修も可能です。患者さんひとりひとりを丁寧に診療する心が研修医のみなさんにも伝わるように指導しています。さらに、循環器内科の初期臨床研修のシステムは柔軟です。研修医のみなさんそれぞれに合わせたより良い研修内容を常に更新中です。お気軽にご相談ください。
研修プログラム
研修期間
必修科目として24週、自由選択科目として4週~32週
研修場所
内科外来、内科病棟、救急部、中央放射線部、内視鏡室、エコー室、検査科 等
一般目標
医師として将来の専門性にかかわらず、日常診療で頻繁に遭遇する内科的な病気や病態に適切に対応できるよう、基本的診療能力(態度・技能・知識)を習得する。
具体的目標
- プライマリ・ケアに必要な基本的知識と技術を修得する。
- 良好な医師患者関係を確立できる。
- 様々な医療スタッフと協調・協力し、チーム医療を実践できる。
- 問診の聴取や基本的な理学所見が得られ、記録することができる。
- 問診、理学所見、各種検査の情報から、患者の問題点を的確に把握し診療計画の作成ができる。
- 一連の診断プロセスを簡潔にプレゼンテーションできる。
- 基本的医療技術について理解し、施行し、また介助ができる。
- 内科における各種検査の特徴を把握し、施行し、その結果の意義を理解し、説明できる。
- 一般的な治療を理解し施行できる。
- 内科学全体の基本的知識をもつ。文献検索を行い自己学習できる。
方略
- 一般外来にて指導医の指導のもと外来研修を行う。
- 担当患者の入院時には指導医のインフォームドコンセントに同席し、治療計画の立案に参加する。
- 指導医のもとで、基本的処置、検査を積極的に行う。
- 入院カンファレンスで担当患者のプレゼンテーションを行い、治療方針について指導医とともに検討する。
- 診療情報提供書、証明書、死亡診断書などを適宜記載する(ただし主治医との連名が必要)。
- 経験した症例のレポートを研修医手帳に基づいて作成する。
- 担当した症例の退院サマリーは基本的に退院時までに作成する事とし、遅くとも2週間以内に作成する。
- 積極的に学会、講演会などに参加、発表を行い、より知識の習得に努める。
評価
- 研修終了後、指導医が研修医の評価を行う。
- 研修医も自己評価および研修診療科と指導医の評価を行う。