豊田: |
はい、ありがとうございました。実際に入院されたことのある方には、心当たりのある話がいっぱい出てきたと思います。
最初に食事のこととですが、患者さんの声などの病院アンケートでは厳しいご意見をいただくことが多いのです。
味気ないとか、薄味で美味しくないとかいろいろなご意見をいただきます。高血圧の方ですと、まず塩分を抑えなくてはいけませんので、
美味しくないのは分かるんですけども、せっかく減塩食が出されてるのに、おかずに醤油をバーッとかけて、ご飯にはふりかけバーッとかけて食べれば、
治療の意味がないですよね。
食事は生活のさらには治療の基本ですから、病院の中だけでなく家に帰ってからも減塩が続けられるように慣らす期間だと理解していただければいいんですが、
とにかく塩分はダメとばかり言うと、患者さんも息苦しいって言いますか、堅苦しい思いがします。
しかし、病院のスタッフも何も意地悪でさせたいわけじゃないです。皆さんが最終的に健康になるようにっていう考えのもとでのことですのでご了承いただきたいと思います。
あとは安静期間中のトイレのこともつらいですよね。普段はベッドの上で排泄ってしたことないですよね、それをいきなりしようと思ってもなかなか難しいし、
個室じゃなくて、大部屋だと周囲のことも気になりますよね。においのことも気になります。
しかし、看護師さんのほうは慣れているので、なかなか言いにくい場面もあると思いますが、遠慮なく相談していただいて、
何が難しいってことを言っていただいた方がいいですね。
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佐竹: |
はい。いつでも、何でも。いろんなことが不安だと思います。はじめてのことが多いと思いますので、何でも、気軽にご相談ください。
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豊田: |
疑問があることは解消しながら進まないと、いい治療ができないと思いますので是非聞いてください。こんなこと聞いていいんだろうかとか。
怒らりゃせんだろうかとか心配でしょう。しかし是非遠慮なく聞いてください。それは自分がいい治療を受けるためですので、遠慮なく聞いてください。
医師でなくても看護師とか、ソーシャルワカーとか、いろいろ相談窓口が病院にはありますので、そちらで聞いてもらってもいいと思います。
あとは退院に向けてですね。転院の話が出ましたけど、何も転院がゴールではありません。途中でお話にも出てきましたけど、
リハビリをいかに早く始めて、続けていくかが大切なのです。病状が落ち着いたら、なるべく早くリハビリ専門病院へ移って、
時間をかけたリハビリをした方がいい。そのために早く専門病院に転院する方がいいってことであって、早く退院してくださいってことではありませんので、
誤解のないようによろしくお願いします。佐竹さんの方で何か付け加えることはありますか?
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佐竹: |
先生からいろんな話を入院中にされると思います。先生から話を聞いたときに難しい話もあると思うんですけども、
私たち看護師も同席しますので分からないことがあれば遠慮なくおっしゃってください。先生の話が終わった後、家に帰ってたり、
病室でひとり考えて振り返られたときに分からない点があれば何でもご相談ください。不安なこと、疑問なこと、
その分からないままモヤモヤしたまま治療を受けるというのは、ちょっとしんどうことだと思うので、気軽にお声かけください。
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豊田: |
そうですね。それは医師のほうも気をつけなければいけないことで、どうしても専門用語がポロポロと説明の中で無意識に出たりします。
一般の方には分からないですよね。我々も自分の専門外のこと言われたら分からないですし、正直、医者も科が違う病気だと分からないことたくさんあります。
ですから、分からないときは正直に分からないとおっしゃってください。そして、聴き忘れないようにメモをしてきてください。
それでは、佐竹さんありがとうございました。
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佐竹: |
ありがとうございました。(拍手)
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