豊田: |
第4条には「予防には、タバコを止める意志を持て」とあります。思えばタバコに関しては、だんだん世の中の目が厳しくなってきましたね。昔は堂々と吸えていました。
電車やバスの中にも灰皿が備えてあって普通に吸えていましたし、下手すると病院でも医師が吸いながら診察している光景も見かけました。
今ではちょっと考えられないですよね。病院の中では敷地内全面禁煙が当たり前の厳しい世の中になっていますが、なぜそこまでうるさく言うのでしょうか。
タバコってそれだけ身体に良くないということです、ほぼすべての病気に悪影響を及ぼしますが、とくに血管系の病気に対して非常によろしくないと言われています。
次のスライドを出してください。
このスライドを見て頂くと、タバコをまったく吸っていない方の脳卒中危険度を1とすると、過去に吸ったことがあるけれど禁煙したという方や吸っても20本(1箱)までという方では、
男性では約1.5倍、女性では約1.4倍です。しかし、毎日1箱以上吸う方では、男性で約2倍、女性ではなんと4倍近くの危険度になります。
とくに女性に対して影響が大きいですよね。でも最近女性のほうがタバコを吸う方多かったりしますので、ぜひぜひ気を付けてください。次、お願いします。
もしも現在吸っておられる方もこのスライドを見てください。禁煙すれば効果は十分期待できますね。遅いということは無いようです。
次のスライドには禁煙対策のことが書いてあります。禁煙すれば危険は確実に低下します。吸っている方もやめてもらえば危険率下がるということです。
それから男性で17%、女性で5%、もしタバコを吸っていなければ予防できたと推定されています。タバコを吸っていると、
せっかく血圧を下げるような薬を飲んで治療しても、十分な脳卒中予防の効果が期待できなくなるとも言われています。これはちょっと古いですが、
2006年から医療機関で保険診療による禁煙治療が受けられるようになりましたので、ぜひご利用頂きたいと思います。
最近ではテレビでも禁煙コマーシャルをよく見かけますよね。
さて、日本ではタバコに気を付けましょう、吸わないでくださいというレベルなのですが、海外に行くとメディアも本当に厳しいです。
「タバコ=毒」みたいな感じですね。タバコのパッケージそのものにも肺癌の恐ろしい絵が描いてあったりします。
それぐらい厳しい状況ですから、日本では見ることのないような恐ろしいコマーシャルもありますので動画を見てみましょう。
若い女性がタバコを吸って…
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…はい、ありがとうございます。恐ろしいコマーシャルでしたね。38歳の女性ですが、部屋の中には子供がいて、
子供に煙がいかないようにペランダでタバコを吸うんですけど、吸ったら煙が肺にずーっと入っていって、その結果、頭の中に出血したっていう怖い動画です。
海外ではこれぐらいインパクトのあるものを流しています。それだけ悪いものだっていうことだけは覚えておいてください。
とくに若い女性は気を付けたほうがいいですね。ご自分だけでなく子供さんに対する悪影響も他にもいっぱいありますのでね。
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