痛みを和らげたい!ひざ関節

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは?

正常なひざ関節(右ひざ)
正常なひざ関節(右ひざ)

変形性膝関節症とは、ひざ関節の軟骨がすり減り、変形や関節炎を生じて、痛みが起こる病気です。
まず、正常なひざ関節ですが、
大腿骨脛骨腓骨膝蓋骨の4つの骨から出来ています。

軟骨には、2種類あります。骨の表面の関節軟骨(模型の青色)と半月板(模型の透明な部分、外側と内側の2つあります)です。通常、関節の表面は軟骨(関節軟骨)でおおわれています。軟骨は、衝撃をやわらげたり、関節の動きを滑にします。
しかし、年をとったり、無理に使い続けると、軟骨がすり減ってきます。ほとんどの方が内側の軟骨が磨り減り、O脚へと進行していきます。

変形性関節症の進行

変形性膝関節症は病状によって3つに分けられます。
まず、初期には、立ち上がり、歩き始めなどの、動き始めに痛みを生じます。じっとしていると痛みません。
進行期とは、ひざの曲げ伸ばしでゴリゴリ音がしたり、ひざが伸ばせなくなったり、正座が出来なくなります。
末期は、変形が強く、長時間の歩行ができなくなり、歩いていないときもひざが痛むようになります。

O脚変形  進行具合
初期
  • ・動き始め(立ち上がり、歩き始め、階段の昇り降り)にこわばる、痛む
進行期
  • ・歩行時に痛む
  • ・ひざの曲げ伸しでゴリゴリ音がする
  • ・ひざが真っ直ぐに伸ばせない、正座がむずかしくなる
末期
  • ・ひざの変形がつよくなる
  • ・長時間の歩行ができない
  • ・休んでいてもひざが痛む

ひざ関節模型
ひざ関節模型

正常なひざ関節
正常なひざ関節

変形性ひざ関節症
変形性ひざ関節症

変形性膝関節症 症状

左図は末期の変形性膝関節症の患者様の関節です。
内側の関節軟骨はなくなり、O脚変形がよくわかると思います。

関節軟骨が擦り減って、関節の痛み・腫れ、関節の動きの制限や横揺れなどの動揺性が現れた状態

初期に関節軟骨に小さな傷が発生し、長い年月とともに広範囲に損傷が広がり、変形(O脚など)が現れる

当院人工関節センターでは、このような軟骨がなくなった方に人工膝関節の手術をご案内しています。