小児科
研修プログラム
研修期間:3年間
研修場所:小児科外来、小児科病棟(4階東病棟)、新生児未熟児室(4階東病棟)
研修到達目標
一般目標 |
日本小児科学会専門医をめざし、小児科一般および未熟児新生児医療について、学会認定医を目標とする医師として必要な知識、手技を習得する。 |
個別目標 |
救急医療:実際に当直や時間外診療を担当し、小児救急医療に対応できる経験を積む。
- 熱で受診した患者の評価と、対処ができる。
- 痛みの患者に対する所見のとり方と、検査、治療。
- けいれんの患者に対する評価と治療。
- 喘息発作の処置ができる。
- 異物誤飲に対する対処。
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一般診療:実際に外来診療を担当し経験を積む。
- 呼吸器感染症
いわゆるかぜ症候群としての上気道炎から、気管支炎、肺炎。小児科領域では最も多い疾患である。
- 気管支喘息
小児喘息の慢性期の管理と、急性発作時の治療。
- 小児ウイルス感染症
冬季-インフルエンザ、RSウイルス感染症、ロタウイルス感染症(冬季嘔吐下痢症)
夏期-エンテロウイルス感染症(夏かぜ)とそれに伴う無菌性髄膜炎
年間を通じて-水痘、突発性発疹、流行性耳下腺炎、風疹、など
- 小児細菌感染症
A群溶血性連鎖球菌感染症、ブドウ球菌感染症、肺炎球菌感染症など。
- 腹痛
年長児では虫垂炎、乳幼児では腸重積が重要である。年齢に応じた腹痛の鑑別診断と必用に応じて他科紹介ができるようになる。
- 川崎病
発疹を伴う小児の熱性疾患として重要である。川崎病の診断と治療について理解する。
- 消化器感染症:ウイルス性腸炎が多い。細菌性腸炎との鑑別と治療。
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新生児医療:未熟児室、新生児室で実際にベビーの診療を行う。
- 新生児呼吸障害
成熟児-新生児一過性多呼吸、胎便吸引症候群
未熟児-IRDS
それぞれについて診断と治療。
- 極小未熟児までの管理。(在胎30週、1000gくらいまで)
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乳児検診:実際に乳児検診を担当する。 |
予防接種:実際に予防接種を担当する。 |
慢性疾患:慢性外来を担当し、慢性疾患の長期管理を経験する。
- てんかん患児の慢性期の管理。
- 喘息患児の慢性期の管理。
- 糖尿病
IDDM症例の自己血糖測定とインスリン自己注射による管理。
- 先天性心疾患
心室中隔欠損、心房中隔欠損などの心エコーによる診断と手術までの外来管理。
- 甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症
それぞれの症例の診断と外来での管理。院内発生の緊急患者への対応ができる。
- ネフローゼ症候群の慢性期の管理。
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基本手技:実際に処置を行い手技を経験する。
- 小児、新生児の点滴確保、輸液管理ができる。肘静脈からの採血だけでなく、手背の静脈からの採血や、新生児の足底からの採血ができるようになること。
- CTやMRI等検査時の鎮静ができる。
- 小児、新生児の採血ができる。肘静脈からの採血だけでなく、手背の静脈からの採血や、新生児の足底からの採血ができるようになる。
- 髄液検査
小児の腰椎穿刺ができるようになり、結果の解釈が正確にできるようになる。
- 胃管の挿入と管理ができるようになる。
- 一般尿検査
採尿パックを使用した小児採尿法ができるようになる。また検尿結果をもとに尿路感染症等の判断ができるようになる。
- 細菌学的検査、薬剤感受性検査
咽頭、血液、便等の培養検体が正確にとれ、薬剤感受性検査の結果をもとに適切な抗生剤の使用ができるようになる。
- 超音波検査
心エコーを中心に未熟児の頭部エコー、尿路感染症時の腎エコー等ができるようになる。
- 月齢や年齢による変化を考慮したレントゲン写真の読影ができる。
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