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【コラム】尿検査にも種類がある!?~中央検査部~

2023.05.31

尿検査と言っても検査目的によって、採取する方法・量・時間など条件が変わってきます。一般的な尿検査は病院に来てから採尿する一般検尿を指し、尿中の蛋白や糖、細菌による炎症や出血の有無、尿路上皮細胞の異常を試験紙と顕微鏡で簡易に把握することができます。

総合的に検査する一般検尿と比べ病理検査で扱う尿検査では「尿細胞診」と呼ばれ、尿路上皮細胞の癌を見つけることが検査目的となります。一般検尿で尿路上皮細胞の異常を疑ったり、持続的な潜血を指摘されたり、膀胱刺激症状があったり、または治療経過の人が尿細胞診の対象となります。そのため、多くの尿路上皮細胞を集めて検査する必要があり、一般検尿より多く尿が必要です。また尿中の尿路上皮細胞は変性しやすいため、検査当日に採尿します。尿を一度取ったのにもう一度採尿をお願いする理由はここにあります。より良い検査を実施するためご理解、ご協力をよろしくお願い致します。

患者さんの状態によっては再度の採尿が大変難しい事もありますので、判断に迷った場合は検査窓口までご相談ください。

検査科/中央検査部

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