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【コラム】切らない治療~放射線治療の紹介~(中央放射線部)

2023.06.05

放射線治療は、手術、薬物療法と並ぶがんの3大治療法の1つです。臓器を取り除いたりすることなくがんの部分に放射線をあてて治療し、痛みや熱を感じることはありません。

日本人、特に広島県では『放射線』と聞くだけで怖いイメージを抱きがちですが、決してそんなことはありません。

治療の目的は、完治を目指す場合と苦痛を緩和する場合の2つに分かれ、単独で行われることもありますが、手術や薬物療法と併用されることもあります。また、放射線治療の実施にあたっては、副作用が発生しないよう、あるいは極力小さくなるように細心の注意が払われています。高い治療効果と少ない副作用を目指して、がん細胞に多くの放射線量を照射し、周りの正常組織にはできる限り少ない量の放射線を照射する方法が開発されています。最近では陽子線や重粒子線を用いた治療も注目され、保険適応の範囲も広がってきています。

当院ではリニアック(直線加速器)を用いた治療を行っています。

CT検査のようにベッドに横になっているだけで、放射線照射中の痛み等はありません。

1回の治療は数分~15分程度です。患者さん一人一人に合わせた身体への負担、副作用の少ない治療計画を行い、正確に放射線を照射できるように努めています。

なお、6月より放射線治療専門医が常勤になります。

よろしくお願いします。

(放射線診断科/放射線治療科/中央放射線部)

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