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【コラム】間欠性(間歇性)跛行をご存知ですか?【心臓血管外科】

2021.08.01

間欠性(間歇性)跛行は、かんけつせいはこう、と読みます。

一定の距離を歩くと、ふくらはぎなどにうずくような痛みやしびれ・疲労感で、歩行が次第に難しくなり、しばらく休むと治まり、また歩き始めると再び同じ状況になる症状です。

原因として神経性と血管性の2種類の疾患が疑われ、前者は加齢などにより背骨が変形し背骨の神経が圧迫され痛みが生じる腰部脊椎管狭窄症です。

後者は閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)で、脚の血管に動脈硬化が起こって血液の流れが悪くなります。通常歩く時には、脚の筋肉に安静時の10~20倍の血液を必要とし、血流が悪いと筋肉に血流と酸素が十分に行きわたらずに筋肉が酸素不足を来すことで脚に痛みを生じます。
(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより)

後者の疾患を疑い最初に行う検査が、今年3月29日のコラムでご紹介しました血圧脈波検査です。また、両方の疾患になっている方もおられますので、前者は整形外科、後者は心臓血管外科循環器内科での診察が必要となります。

(心臓血管外科 季白 雅文

図 間欠性跛行とは
(独立行政法人 労働者健康福祉機構 労働疾病等13分野研究普及サイトより)

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