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【コラム】新型コロナ:外出自粛による生活不活発病の予防について~リハビリテーション部~

2021.05.06

現在、新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、一向に終息する気配は無く、今後も長期化していくものと考えなければいけません。

集団感染を防ぐためには三密(密閉・密集・密接)の回避が重要とされていますが、これを確実に実行しようとすれば、どうしても家に閉じこもりがちの生活になってしまいます。高齢者では、外出自粛やデイサービスなどの利用控えなども起こってきています。普段、定期的に運動している人が急に運動をやめてしまった場合、危惧されるのが、活動性低下による「廃用症候群」(生活不活発病)です。

廃用症候群は、体力や筋力低下、転倒のリスクなど 身体機能のみならず、心機能や呼吸機能の低下、鬱状態や認知症の悪化など精神機能などにも影響を及ぼします。そして、これらは気付かないうちに進行していきます。

例えば 筋力の場合、1週間の安静では約15%、1ヶ月では50%もの筋力低下が起こります。一度落ちた筋力をもとに戻すには2倍の時間が掛かるとされています。特に高齢者の場合、元々の筋力が落ちているため、余計に注意が必要です。筋力の低下は 転倒、骨折、寝たきり状態の大きな原因なのです。

また、新型コロナウイルスに感染した場合、加齢や、高血圧・糖尿病・心疾患・呼吸器疾患・がんなどの基礎疾患以外にも、肥満や運動不足などの生活習慣の乱れは重症化の一因ともなります。体力を落とさないよう心掛けることが大事です。家の中でも工夫をすれば十分な運動は可能です。コロナに負けないように頑張っていきましょう。

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