働き方改革の中でもっとも厳しいのが長時間労働への対応でしょう。
年休を強制的に取得させるほかに、終業期間を規制するなどの対策が始まっています。

しかし、単純に労働時間だけを規制しても本当に必要な仕事であれば終わらないだけです。
例えば時間当たりの生産性も求められる成果も明確な仕事内容であれば調整もしやすいでしょうが、そういう仕事の方がむしろ少ないと思います。

最も大切なことは、各自が自覚をもって働くという大前提のもとで、業務内容や就業形態を見直すことですが、そういうことを真摯に議論した職場はどれくらいあるでしょうか。

教育や研鑽の時間はもちろん重要ですが、意味のない会議や待ち時間が案外多かったり、分担することで負担を軽減できる作業が見つかったりします。高度成長期の成功体験に引きずられ、「前例がない」とか「皆やってきた」とかいう前にそういった無駄を省き、「働き方」や「働かせ方」そのものを見直す時期に来ているのではないでしょうか。